英小売協会(BRC)は27日、2月の店頭価格指数が前年同月比2.5%上昇したと発表した。伸びは1月の2.9%から減速し、2022年3月以降で最低を記録。3カ月平均(3.3%)も下回った。
2月は食品価格が5%上昇。伸びは前月の6.1%から減速し、3カ月平均(6%)を下回った。食品価格の伸びは10カ月連続で減速している。生鮮食品は3.4%値上がりし、1月の4.9%から伸びが緩和。3カ月平均(4.6%)も下回った。加工食品価格は7.2%上昇。伸びは前月から0.5ポイント減速し、3カ月平均(7.8%)を下回った。
非食品は1.3%値上がりした。価格上昇ペースは1月から変化がなく、3カ月平均(2%)を下回った。
BRCのヘレン・ディッキンソン会長は「サプライチェーン(供給網)への圧力緩和が、食品価格に波及し始めた」と分析。ただ、「地政学的緊張の高まりで、大きな先行き不透明感がなお残る」とし、非食品価格は紅海問題で高騰する輸送費の影響を受けやすいと指摘した。
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