ドイツのショルツ首相とウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ベルリンで会談し、ウクライナの長期的な安全保障に向けた二国間協定に調印した。ロシアによる攻撃の抑止に努めるとともに、将来にロシアが同国を再攻撃した場合の支援の在り方も定めている。ショルツ氏はウクライナに約11億ユーロの軍事支援を追加で行うことも約束した。
ドイツはこの安全保障協定に基づき、ウクライナ軍の近代化と強化を支援することにより、ロシアの将来的な攻撃を抑止する。ロシアが再攻撃に出た場合には、外交、経済、軍事の各面でウクライナを支援する。加えて、地雷除去やエネルギーインフラの確保、国内の復興に協力する。
この協定は、2023年7月に先進7カ国(G7)が発表した共同宣言に基づくもの。ウクライナは1月に英国と同様の協定を結んでいる。ゼレンスキー氏はこの後にパリを訪問し、フランスのマクロン大統領とも同様の協定に調印する見通し。
ドイツの11億ユーロの軍事支援には、戦車または自走榴弾砲36台と、火砲弾薬12万個、スカイネックス防空システム2基、短距離空対空ミサイル「IRIS-T」などが含まれている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。