英政府統計局(ONS)は15日、2023年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP、速報値)が前期比0.3%縮小したと発表した。落ち込みは第3四半期の0.1%減から加速。2四半期連続でマイナス成長となり、リセッション(景気後退)入りした。
産業別に見ると、英経済の原動力であるサービス業は0.2%減少。マイナス幅は前期から変化がなかった。うち流通・ホテル・レストランは0.5%縮小し、運輸・倉庫・通信は0.2%落ち込んだ。一方、ビジネスサービス・金融は0.1%増加している。
鉱工業は1%縮小し、前期のプラス0.1%からマイナスに転落。うち採鉱・採石は3%、水道・下水・廃棄物処理は2.6%それぞれ減少した。製造業は0.9%減っている。半面、電気・ガス・蒸気・空調供給は0.5%拡大した。
建設業は1.3%減少。農林水産業は0.2%のプラスだった。
GDPは前年同期比では0.2%縮小。第3四半期の0.2%増からマイナスに転じた。通年では前年と比べ0.1%拡大している。
中銀イングランド銀行は先に、24年第1四半期はゼロ成長になると予想。前回予想の0.2%増から下方修正した。
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