ドイツ連邦議会(下院)は2日、2024年度政府予算案を可決した。新たな借り入れを制限する「債務ブレーキ」を順守する内容で、連邦参議院(上院)も同日承認した。今年度予算は、連邦憲法裁判所が過去の予算を無効とする判断を下した影響で、成立が遅れていた。
債務ブレーキは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)時に停止。ロシアのウクライナ侵攻などを受けてそのまま継続されていたが、5年度ぶりに復活する。
今年度の支出額は4,768億1,000万ユーロ。23年度から3.4%増加した。借入額は390億3,000万ユーロで、憲法に相当する基本法で定められた枠内に収まる。
税収は、当初の政府案より22億7,000万ユーロ多い3,776億1,000万ユーロと見込む。前年度からの繰越金など、その他の歳入は601億7,000万ユーロで、政府案を63億8,000万ユーロ上回った。
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