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英経済、EU離脱で大損失 ロンドン市長、関係再構築求める

ロンドンのカーン市長は11日、ブレグジットの経済への影響を試算した調査結果を元に、英国経済は欧州連合(EU)に残留した場合に比べて昨年1,400億ポンドを失ったと明らかにした。この損失を食い止めるため、早急にEUとの緊密な関係を築くよう政府に求める方針を示した。

この調査は、ロンドン市の依頼で英調査会社ケンブリッジ・エコノメトリクスが実施。英国がEUにとどまった場合に比べて、2023年の国内総生産(GDP)は1,400億ポンド少なく、ロンドンだけでも約300億ポンドを失った。これは国民1人当たりでは2,000ポンド弱、ロンドン市民に限ると3,400ポンド近くになる。

雇用もEUに残留した場合に比べて英国全体で200万人、ロンドンで29万人が失われたことになる。全国では喪失分の半数を金融サービスと建設業が占める。何も対策を講じなければ、損失額は35年までに英国全体で3,000億ポンドを超え、ロンドンだけでも600億ポンドを上回るという。

カーン市長は、「強硬なブレグジットが経済の足を引っ張り、生活費を押し上げている」と指摘。「この危機を解決するには、欧州近隣諸国との貿易協定を改善するため成熟した取り組みをする必要がある」と述べている。


関連国・地域: 英国EU
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治

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