ドイツの2023年の太陽光発電や風力発電設備の導入量が、過去最高を記録した。ただ、目標値に到達したのは太陽光設備のみ。業界団体は行政手続きが改善されることで、24年は風力発電も普及がさらに進むとみている。
ロイター通信によると、ドイツ太陽光産業協会(BSW)は2日、ドイツで14ギガワットの発電量に相当する100万件以上の太陽光発電施設が23年に導入され、前年比で85%増加したと発表した。
主に一般住宅での需要が増えたのが特徴。内訳を見ると、住宅用では前年比135%増の7ギガワット分が設置され、総設備容量の約半分を占めた。4.3ギガワット分はソーラーパークによるもので、前年比で40%増加した。
BSWは、150万人以上の住宅所有者が住宅屋根への太陽光発電設備の導入を検討していて、行政手続きの簡素化が進めば、24年も導入量の増加が見込まれるとしている。
ドイツでは現在、必要電力の52%が再生可能性エネルギーで調達され、政府は30年までにこれを80%にまで引き上げる目標を掲げている。[環境ニュース]
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