中銀のドイツ連邦銀行は18日に発表した月報で、サプライチェーン(供給網)の多様化が国内企業のコスト増大につながるとの調査結果を明らかにした。特に中国と関わる企業にとって影響が大きいという。
8,400社を対象とした連銀の調査によると、回答企業の45%がサプライチェーンの変化によるコスト増大を予想。20%近くは生産コストが5%以上増えると見込む。
また、60%はすでにサプライチェーンの確実性を向上するための措置を取り、中国と関わる企業はより多くの対策を講じていることが分かった。中国と欧米諸国の地政学的緊張が高まる中、40%は年内にさらなる措置を取る計画だと答えている。
連銀は今回、実質国内総生産(GDP)が第4四半期(10~12月)もやや縮小する可能性が高いとの見通しを改めて示した。工業・建設業の不振が響くと見る。ドイツ経済は第3四半期に前期比0.1%縮小しており、2四半期連続のマイナス成長でリセッション(景気後退)入りする可能性がある。
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