英国の政府統計局(ONS)は、2022年の英国企業の廃業件数が前年比5%増の34万5,000件だったと発表した。廃業率が10年以降で初めて開業率を上回り、英国経済の活気が損なわれている様子が浮き彫りとなっている。
22年の開業件数は33万7,000件と、前年から7%減少した。同年の廃業率は11.8%と、開業率の11.5%を上回った。
フィナンシャル・タイムズによると、小企業連盟(FSB)のティナ・マッケンジー氏はこの統計について、「コスト上昇から支払い遅延、消費者需要の低迷まで、今日の企業が直面する試練を反映したもの」と分析している。
政府は10月末、今年9月までの半年間のイングランドとウェールズの企業倒産件数を公表。第3四半期は前年同期比10%増となり、通年で08年の世界金融危機以降で最悪の水準になる可能性が高まっている。
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