韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は21日、英国を公式訪問し、スナク首相と会談した。両首脳は投資と貿易の拡大について協議するとともに、技術・防衛分野での二国間協力に向けた「ダウニング街アコード」に調印。韓国企業は英国での再生可能エネルギーとインフラ事業に計210億ポンド以上を投資する計画だ。
尹大統領の訪英に併せて、30億ポンド相当の貿易取引もまとまった。両国は22日に、自由貿易協定(FTA)の改定に向けた交渉を開始することでも正式に合意する見通し。両国間の現在の貿易高は年間160億ポンドに上る。
英政府によると、ダウニング街アコードは技術、防衛、安全保障の各分野での協力強化が狙いで、インド・太平洋諸国との関係を緊密化する取り組みの一環。英国は5月に日本と「広島アコード」を調印したほか、シンガポールとも同様の協定を結んでいる。
尹大統領は24日まで英国に滞在し、バッキンガム宮殿にも招かれる。チャールズ国王の招待による同大統領の公式訪問は、これが初めてとなる。
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