中銀のドイツ連邦銀行は20日に発表した月報で、ドイツの国内総生産(GDP)は第4四半期(10~12月)も縮小する可能性が高いとの見方を示した。年明けにはわずかな成長が見込まれるものの、回復の足取りは重いとしている。
連銀は「ロシアのウクライナ侵攻開始から続く景気悪化からの脱却は容易には進まない」と指摘。GDPが拡大に転じるのは来年第1四半期になると予想する。
特に製造業では、外需の低迷とエネルギー高騰の余波で生産低迷が続いていると説明。ただ「年明け以降はわずかな改善の兆しが現れる」としたほか、「新規受注の基調傾向からは外需が底を脱したことがうかがえる」と指摘した。
ドイツのGDPは昨年第4四半期と今年第1四半期にそれぞれ0.4%、0.1%縮小し、同国はリセッション(景気後退)入りした。第2四半期は0.1%増を確保したものの、第3四半期(速報値)は再び0.1%のマイナスとなっている。
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