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英生産性、金融危機後は停滞 昨年0.1%低下=政府統計局

英政府統計局(ONS)は9日、2022年の多要素生産性(MFP)が前年比0.1%低下したと発表した。0.3%下落した21年からやや改善したものの、07年の金融危機後は停滞が続いている。

22年のMFPは、16年前と比べ1.7%伸びたにすぎない。27%上昇した07年までの16年間と比べ、著しく減速した形だ。生産性は長期的な生活水準の向上に大きな役割を果たすため、英国経済の課題が浮き彫りとなった。

部門別では、金融サービスやホスピタリティー、小売り、専門サービス、建設などが07年を下回った。一方、情報通信は2倍以上に向上し、製造業は11%上昇している。

スナク首相は、インフラ整備の障壁を下げるなどの労働市場改革を通じて、企業投資を促進し、成長を加速させることを目指している。3月には、年間100億ポンドの減税措置を導入した。

英調査会社キャピタル・エコノミクスのエコノミストは、労働供給の改善と投資率の引き上げ、生産性向上の再活性化という3つの主要分野に取り組む必要があると指摘している。


関連国・地域: 英国
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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