ドイツ国民の41%が早期選挙の実施に賛成している――。ドイツ公共放送連盟(ARD)がこのほど公表した世論調査でこうした実態が明らかとなった。政権内での対立を背景に、ショルツ首相率いる3党連立政権に対する満足度は政権発足以降で最低水準に落ち込んでおり、2025年の次期総選挙までの政権継続を期待するのは32%にとどまった。
世論調査機関インフラテスト・ディマップ(infratest dimap)がドイツ公共放送連盟(ARD)の委託を受け、11月7~8日に有権者1,195人を対象に調査を実施した。それによると、現政権の継続を望むのは、支持政党別に、社会民主党(SPD)が62%、緑の党が80%と過半数を占める半面、自由民主党(FDP)は47%と分岐点割れ。FDP支持者の39%は前倒し選挙を希望している。
政党支持率でトップを走るのは、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)で30%と前回調査から横ばい。排外主義的な政策を掲げる右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は21%と2位につけるが、1ポイント落とした。SPDは1ポイント減らしたが(15%)、緑の党(15%)とFDP(5%)は1ポイント伸びた。
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