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英当局、北海鉱区で免許付与 油田・ガス田開発=環境団体反発

英国の北海移行局(NSTA)は30日、北海の油田・ガス田開発ライセンス27件を新たに付与したと発表した。早期に開発が可能な優先地域の鉱区のため、1年~1年半で生産できる見通しだ。

ライセンスの公募は昨年10月に開始し、931鉱区と鉱区の一部が対象となっている。今回は258鉱区に対して76社から115件の申請があった。付与されたのは、英国のシェル、イサカ(Ithaca)・エナジー、BP、ノルウェーのエクイノール、DNO、アケル(Aker)BP、フランスのトタルエナジーズ(旧トタル)だった。

ライセンスの公募には環境保護団体が強く反対し、グリーンピースはライセンス付与の停止を求めて提訴していた。グリーンピースは、当局の環境基準が生産された石油・ガスの燃焼時の温室効果ガス排出を考慮していないと主張していたが、英高等法院は10月に入り、これを却下する判断を下した。政府は、新たな石油・ガス開発が2050年までのネットゼロの目標達成に合致すると説明している。

英北海の石油・ガス生産量は、2000年代初めには日量約440万石油換算バレルだったが、現在は約130万石油換算バレルまで低下。NSTAは、これが50年までに20万石油換算バレルまで減少すると予想している。[環境ニュース]


関連国・地域: 英国フランスノルウェー
関連業種: 天然資源マクロ・統計・その他経済

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