ドイツは今年、日本を抜いて世界3位の経済大国に浮上する見通しだ。日本で低成長が続いていることに加え、円安の影響が大きい。国際通貨基金(IMF)が最新の世界経済見通しで明らかにした。
IMFは、ドイツの2023年の名目GDPは4兆4,300億ドルとなり、日本の4兆2,300億ドルを上回ると予想。名目GDPは24年にはドイツが4兆7,000億ドル、日本は4兆2,900億ドルとなり、両国の差は開いていくとみる。
また、国民1人当たり名目GDPは23年時点で、日本の3万3,950ドルに対しドイツは5万2,824ドルが見込まれている。
円相場は対ドルでは過去30年以上で最低水準に落ち込んでいるほか、対ユーロでも大きく下落。背景には、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が利上げを続けているのに対し、日本銀行は金融緩和を維持していることがある。
なお、ドイツのインフレ率は今年1月に年率8.9%を記録したが、9月には4.5%まで減速した。IMFは今回、今年のインフレ率はドイツは6.3%、日本は3.2%になるとの見通しを示している。
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