中銀のドイツ連邦銀行は23日に発表した月報で、ドイツの国内総生産(GDP)が第3四半期(7~9月)にやや縮小したとの見方を示した。製造業と建設業が不振で、個人消費も伸び悩んだとみている。
連銀はGDP縮小の要因として、工業製品への外需の弱さや金利高騰による投資の減退を挙げ、その結果として建設業や製造業の内需が落ち込んだと指摘する。
また、労働市場は堅調で賃金も伸びているものの、個人消費は伸びておらず、家計が貯蓄を優先していることが伺えるという。この結果、小売・サービス業も伸び悩んだとみている。
ドイツのGDPは昨年第4四半期と今年第1四半期にそれぞれ0.4%、0.1%縮小し、リセッション(景気後退)入りした。第2四半期はやや持ち直したものの、横ばいだったため、第3四半期の伸びがマイナスなら4四半期連続で経済が成長していないことになる。
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