ドイツ連邦統計庁は25日、2023年第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP、季節要因・稼働日数調整済みの改定値)成長率が前期比で横ばいだったと発表した。速報値から変化はなかった。リセッション(景気後退)入りした第1四半期のマイナス0.1%からやや持ち直したが、経済回復の兆しは見られていない。
項目別に見ると、家計最終消費支出は横ばい。前期のマイナス0.3%からわずかに上向いた。政府最終消費支出は1.9%減から0.1%のプラスに転じた。投資を示す総固定資本形成は0.4%拡大。うち建設は0.2%、設備投資は0.6%それぞれ伸びた。
輸出は1.1%減り、前期の0.4%増からマイナスに落ち込んだ。輸入は横ばいとなり、第1四半期の1.5%減から持ち直した。輸出から輸入を差し引いた純輸出はGDPを0.6ポイント押し下げた。
中銀のドイツ連邦銀行は21日に発表した月報で、第3四半期のGDPが横ばいで推移するとの見方を示した。インフレ率は今後も長期的に2%を超える水準で推移し、経済の停滞が続くとしている。一方、国際通貨基金(IMF)は7月、同国の今年のGDPが前年からわずかに縮小するとの見通しを示した。
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