中銀のドイツ連邦銀行は21日に発表した月報で、インフレ率は今後も長期的に2%を超える水準で推移し、経済の停滞が続くとの見方を示した。第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP)は横ばいで推移するとの見方を示している。
第2四半期のインフレ率は6.9%に鈍化したが、依然として高止まりしている。連銀は今回、インフレ率を中期的に2%とする目標の達成は困難とした。
第3四半期は鉱工業生産の低迷は続くものの、インフレが鈍化する一方で給与水準は上がっており、個人消費が回復すると予想。雇用は今後しばらくは安定して推移するとみる。
欧州中央銀行(ECB)は昨年7月に11年ぶりの利上げに踏み切って以来、9会合続けて0.25~0.75ポイントの引き上げを繰り返している。このため、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)は1年間でゼロ%から4.25%に上昇している。[労務]
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