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独外相、豪など訪問中止 政府専用機に不具合=廃止前倒し

ドイツのベーアボック外相は15日、予定されていたオーストラリアとニュージーランド、フィジー訪問を中止すると発表した。政府専用機に不具合が生じたため。これを受け政府は、欧州航空・防衛最大手エアバスの中型機「A340」2機の廃止を前倒しすることを決めた。

ベーアボック氏は14日、給油に寄ったアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国からオーストラリアに向かう予定だったが、離陸後にフラップが格納されない不具合が発生。15日にも同様の問題が発生し、外遊を断念した。

今回ベーアボック氏が利用したのは「A340」で、政府は向こう数週間のうちに同モデル2機の利用を停止することを決めた。当初は1機を今年9月に、もう1機は来年末に廃止する予定だった。

ドイツ外相によるオーストラリア訪問は2011年以来で、ベーアボック氏にとっても初の公式訪問となる予定だった。同氏は訪問先で、経済安全保障やロシアのウクライナ侵攻、インド太平洋地域での中国の役割などについて協議する予定だった。

ドイツでは、政府専用機の不具合でたびたび外交に支障が出ている。ベーアボック氏は今年5月にも、タイヤのパンクによりカタールで足止めされた。18年11月にはメルケル前首相を乗せた「A340」が電気系統の故障で緊急着陸し、アルゼンチンで開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の開始に間に合わなかった。


関連国・地域: ドイツアジア
関連業種: 運輸政治

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