ドイツの上半期(1~6月)の一次エネルギー消費量は、前年同期から7.1%減少した。エネルギー危機を受けた価格高騰や、経済成長の停滞が背景にある。業界団体のエネルギー需給作業部会(AGEB)が2日、こうした調査結果を明らかにした。
上半期の一次エネルギー消費量は石炭換算で1億8,970万トンと、1年前の2億430万トンから減少。うち石油は2%減り、天然ガスは10.1%縮小した。無煙炭は10.8%、褐炭は18.1%それぞれ減っている。半面、再生可能エネルギーは0.6%増えた。なお、4月に国内最後の原子炉3基が停止して脱原発政策が完了したことから、原子力は55.9%縮小している。
こうした消費の減少に伴い、エネルギー関連の二酸化炭素(CO2)排出量は前年同期から約2,800万トン(8%超)縮小した。
なお、上半期の電力消費量は1年前から6.2%減少。うち再生可能エネルギーが占めるシェアは、49.3%から52%に上昇した。[環境ニュース]
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