Ifo経済研究所は25日、7月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節要因調整済み)が87.3ポイントになったと発表した。前月から1.3ポイント下がり、3カ月連続で悪化。下落幅は市場予想を上回った。
Ifoは毎月、国内の約9,000社を対象にアンケート調査を実施。現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を基に、景況感指数(総合指数)をまとめている。7月は期待指数が83.5ポイントと、6月から0.3ポイント低下。現況指数は2.4ポイント下がり91.3ポイントだった。
総合指数を業種別に見ると、製造業は現況指数と期待指数が共に悪化。全体では4.5ポイント低下し、マイナス14.2ポイントとなった。
サービス業は現況指数が悪化した一方、期待指数は上向いた。全体では0.9ポイントと1.8ポイント下落した。商業は3.5ポイント落ち込み、マイナス23.7ポイント。建設業はマイナス24ポイントと、3.5ポイント下がった。
Ifoのクレメンス・フュースト所長は今回の結果について、「ドイツ経済の状況は厳しくなってきている」とコメント。現状のビジネスに対する企業の満足度は著しく低いと指摘した。
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