中銀のドイツ連邦銀行は17日に発表した月報で、ドイツ経済は第2四半期(4~6月)にわずかに拡大し、回復の途に就いたとの見方を明らかにした。ただ、景況感が悪化していることを受け、年後半の回復ペースは従来見通しを下回ると予想している。
連銀は第2四半期について、労働市場の好調や賃金の急騰、物価上昇の落ち着きを背景に家計消費が安定し、サービス産業も回復したと分析。一方、鉱工業と建設業は、供給のボトルネックが解消し、大量の受注残もあるものの、資金調達コストの上昇や国外での需要減退を背景に低迷したとしている。
年後半については、「経済回復が6月時点の予想よりやや控え目になる可能性がある」と予想。連銀は6月の月報で今年の国内総生産(GDP)成長率がマイナス0.3%になると予想していたが、落ち込みがこれを上回る可能性を示唆した。
インフレ率については、生産者物価の低下を受け、向こう数カ月にさらに減速すると予想。ただ、価格変動が激しい食品・アルコール飲料・たばことエネルギーを除いたコアインフレ率は、パッケージ旅行ブームを背景に高止まりが続くとみている。
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