英小売協会(BRC)は27日、6月の店頭価格指数が前年同月比8.4%上昇したと発表した。5月の9%から伸びが減速し、3カ月平均(8.7%)を下回った。食品価格の上昇ペースが緩和したことが大きい。
6月は食品価格が14.6%上昇。伸びは前月の15.4%から減速し、3カ月平均(15.2%)を下回った。食品価格の伸びは2カ月連続で減速している。生鮮食品は15.7%値上がりし、5月の17.2%から伸びが緩和。3カ月平均(16.8%)も下回った。加工食品価格は13%上昇。伸びは前月から0.1ポイント減速し、3カ月平均と等値となった。
非食品は5.4%値上がりした。価格上昇ペースは5月の5.8%から緩和し、3カ月平均(5.6%)を下回った。
BRCのヘレン・ディッキンソン会長は、インフレ緩和は「小売り各社が牛乳やチーズ、卵といった生鮮食品の値下げに踏み切ったことが大きい。衣料品や家電の価格も下がってきている」と指摘。この状況が続けば、食品インフレ率は今年後半には1桁台にまで減速するとの見通しを示した。
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