Ifo経済研究所は21日、ドイツの今年の国内総生産(GDP)が0.4%縮小するとの見通しを示した。長引くインフレが消費に悪影響を与えているとし、3月時点の前回予測から0.3ポイント引き下げた。
Ifoは、今春も高インフレにより実質所得と消費が減少し、これらが上向くのは今年後半以降になると予想。建設業は来年いっぱい冷え込むが、製造業は受注残の増加により、生産高が拡大していくとみている。2024年のGDP成長率は1.5%になるとし、前回予想から0.2ポイント下方修正した。
インフレ率については、昨年の6.9%から今年は5.8%、来年は2.1%に減速するとみる。現在、特にエネルギー価格が低下する兆しが見られ、全体のインフレ率は向こう数カ月で減速傾向が加速すると予想している。
労働市場は景気低迷の影響を受け、向こう数カ月は雇用の伸びが大幅に減速すると予測。失業率は、昨年の5.3%から今年は5.5%に悪化するものの、来年には再び5.3%に低下するとみている。
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