英政府統計局(ONS)は21日、5月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が131.3ポイントとなり、前年同月比8.7%上昇したと発表した。減速するとの市場予想に反し、伸びは4月から横ばい。コアインフレ率は1992年3月以降で最高に達した。
全体を大きく押し上げたのは食品・非アルコール飲料で、18.3%上昇。伸びは前月から0.7ポイント減速した。住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は12.1%伸び、外食・ホテルは10.3%上がった。家具・住宅設備は7.5%のプラス。衣料品・履物は7.1%、娯楽・文化は6.7%それぞれ値上がりした。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は7.1%で、前月から0.3ポイント加速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は7.9%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は11.3%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は10.3%上昇している。
CPIは前月比では0.7%上昇。外食・ホテルは1%、食品・非アルコール飲料は0.9%それぞれ上がった。娯楽・文化は0.7%伸びている。
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