• 印刷する

英米、「大西洋宣言」で合意 FTAには至らず=首脳会談

英国のスナク首相は8日、米国のワシントンでバイデン大統領と会談し、2国間の新たな経済パートナーシップ「大西洋宣言」の採択で合意した。両国の経済保障を強化し、人工知能(AI)やデータ保護の分野でも協力を深める。スナク首相は「経済協力の新基準となるもの」と評価している。

英国と米国は、重要鉱物の新たな貿易協定の締結に向けた交渉を開始する。協定が締結されれば、英国企業により採掘、加工、再利用された重要鉱物を使った自動車が米国のインフレ抑制法(IRA)による補助金の支給対象となる。

両国は、重要技術のサプライチェーン(供給網)における脆弱(ぜいじゃく)性を低減するため、分析結果の共有や専門家による協議などで連携を深める。クリーンエネルギー産業を支援し、世界の民生用原子力市場からロシアを排除する。英国と米国はこの分野で新たなパートナーシップを結ぶ方針だ。

両国間のデータ共有への取り組みを強化し、英国企業が手数料を支払うことなく、米国の認定機関にデータを移行できるようにする。これにより英国企業5万5,000社が恩恵を受け、年間9,240万ポンドのコスト削減につながると見込んでいる。

同宣言ではほかに、AIや第5世代(5G)、6G移動通信システム網、量子コンピューティング、半導体などの重要分野でも協力することが盛り込まれている。


関連国・地域: 英国米国
関連業種: IT・通信マクロ・統計・その他経済政治

その他記事

すべての文頭を開く

英、35年EV移行目標を維持 EUのICE車販売禁止は延期か(12/16)

イングランド医師、17日から5日間スト決行(12/16)

高技能ビザ労働者、予想上回る財政貢献(12/16)

CBI、来年の経済成長見通しを上方修正(12/16)

石油ハーバー、ウォルドーフの子会社買収(12/16)

低賃金職種の賃上げ率、10月は鈍化=調査(12/16)

住宅の希望売却価格、12月は1.8%低下(12/16)

貿易収支、10月は赤字縮小(12/16)

クリスマス支出、3.5%増加 最優先は食品・飲料=PwC予測(12/15)

<独自>洋上風力、26年の展望は 自然エネ財団政策局長に聞く(12/15)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン