英国のスナク首相が6月7~8日に米国を訪問する。バイデン米大統領と会談し、経済協力の強化やウクライナへの軍事支援、英領北アイルランド情勢について協議する。ただ、自由貿易協定(FTA)を巡る話し合いは行わない見通し。
スナク氏の訪米は、昨年10月の首相就任以降で初めて。英国の欧州連合(EU)離脱以降、緊張状態にある2国間の関係を改善する狙いがある。
米国とのFTA締結は、離脱支持派がEU離脱の最大の利点の一つとして挙げていた。トランプ前政権下で交渉が進んだものの、バイデン氏就任以降は頓挫しているのが現状だ。
スナク氏の報道官は、今回の訪米でFTA交渉は行わないものの、各州との協定締結などを通した貿易障壁の撤廃について話し合われる見通しと説明した。
スナク氏は7日に米国入りし、8日にバイデン氏と会談する。ほかに米国の議員団や財界の要人との会合も予定している。
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