英政府統計局(ONS)は12日、第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP、速報値)が前期比0.1%拡大したと発表した。物価高騰により引き続き個人消費が圧迫されたことや、鉄道・物流業界のストライキが影響し、伸びは小幅にとどまった。
産業別に見ると、英経済の原動力であるサービス業は0.1%増加。伸びは前期から横ばいだった。うち自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は0.5%、ビジネスサービス・金融は0.4%それぞれ拡大。流通・ホテル・レストランは0.2%伸びた。
鉱工業は0.1%増え、前期の横ばいから上向いた。うち製造業は0.5%、水道・下水・廃棄物処理は0.1%それぞれ拡大した。電気・ガス・蒸気・空調供給は横ばいだった。半面、採鉱・採石は5%減少している。
建設業は0.7%増加。農林水産業は0.1%のプラスだった。
GDPは前年同期比では0.2%拡大。前期の0.6%増から伸びが減速した。
中銀イングランド銀行は先に、今年のGDPが0.25%拡大するとの見方を示し、2月時点の0.5%縮小から上方修正した。
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