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英地方選、与党の議席大幅減 労働党など躍進=スナク政権痛手

英国で4日、イングランド地方選挙の投票が行われた。8割弱の自治体で結果が出た段階で、国政与党・保守党は大きく議席を減らした一方、最大野党・労働党や自由民主党が躍進。これまで保守党が過半数を握っていたイングランド南東部メドウェー(Medway)では労働党が、南東部ウィンザー・メイデンヘッドでは自由民主党がそれぞれ勝利するなど、スナク政権にとって痛手となった。BBC電子版などが伝えた。

今回の選挙では、230の自治体で議会選挙が行われた。179自治体の開票結果が出た段階で、労働党は396議席増の計1,959議席を獲得。保守党は1,666議席と、741議席減らした。自由民主党は255議席増やして1,162議席を獲得したほか、緑の党も173議席増の318議席を確保している。

労働党は、南部スウィンドンや南西部プリマスなどで新たに単独過半数を確保。北部ミドルズブラ(Middlesbrough)の市長選挙では、同党の候補が無所属の現職を破った。一方、保守党は少なくとも16自治体で過半数割れに転落している。

今回の選挙は、昨年10月に発足したスナク政権の運営成果を問うものとなった。スナク首相は、保守党の地方議会議員を失うのは遺憾だとしながらも、東部ピーターバラや中部サンドウェルなど、要となる自治体で議席を伸ばしたことを評価している。

今回の地方選では、ロンドンやスコットランド、ウエールズは対象とされていない。なお、北アイルランドの地方選は、チャールズ国王の戴冠式の影響を避けるため18日に繰り下げられた。


関連国・地域: 英国
関連業種: 政治

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