中銀のドイツ連邦銀行は24日に発表した月報で、第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)がやや拡大し、2四半期連続でマイナス成長となるリセッション(景気後退)入りを回避するとの見通しを示した。3月時点では前期に続くマイナス成長を見込んでいたが、製造業の回復を受け見通しを引き上げた。
第1四半期のドイツ経済は3月時点の予想より良好で、経済活動が回復に転じた可能性が高いという。連銀は、エネルギー価格の低下やサプライチェーン(供給網)問題の軽減などを背景に、鉱工業生産が予想より回復したと指摘。工業製品の受注も急増し、需要の落ち込みが底を打った可能性があるとしている。なお、2022年第4四半期のGDP成長率はマイナス0.4%だった。
インフレ率は、エネルギー価格の低下を受け、減速が続くと予想。高騰した食品やサービス部門でインフレが緩和するものの、基調的な物価上昇圧力は高止まりが続くとみる。
雇用については、労働市場の活性化が消費を支え、失業率は5月にやや低下すると予想している。
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