英政府統計局(ONS)は22日、2月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が127.9ポイントとなり、前年同月比10.4%上昇したと発表した。食品価格の高騰を背景に、1月の10.1%から予想外の加速となった。
全体を大きく押し上げたのは住宅・水道・電気・ガス・その他燃料で、26.6%上昇。伸びは前月から0.1ポイント減速した。食品・非アルコール飲料は18%拡大し、外食・ホテルは12.1%上がった。家具・住宅設備は8.7%のプラス。娯楽・文化は4%、運輸は2.9%それぞれ上向いた。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は6.2%と、前月から0.4ポイント加速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は9.2%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は13.8%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は12.9%上昇した。
CPIは前月比では1.1%上昇。衣料品・履物は2.6%、運輸は0.7%それぞれ上がった。アルコール飲料・たばこは0.6%上がり、食品・非アルコール飲料は2.1%のプラスだった。
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