米政府は16日、ドイツのショルツ首相が3月3日にホワイトハウスでバイデン大統領と会談すると発表した。ロシアの侵攻開始から24日で1年を迎えるウクライナへの支援や、対中国関係などについて協議する。
ホワイトハウスは声明で、「ショルツ首相の訪問は、米独間の強固な友好関係を確認する機会となる」と指摘。会談ではウクライナ支援や対ロシア制裁、欧米間の安全保障面での協力について協議すると説明した。
加えて、「中国がもたらす共通の課題への共同での取り組み」や、インド太平洋地域での協力など、世界の他地域の安全保障問題についても話し合うとしている。
ロイター通信によると、会談では、米国が「インフレ抑制法(IRA)」で国内グリーン産業への大規模な税制優遇を打ち出し、欧州諸国がこれに抗議している問題についても協議が行われる見通し。ショルツ氏は先に、米国との経済関係を強化する意向を示した上で、同国は欧州企業に不利となる措置をとりやめるべきと語っていた。
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