英国のスナク首相は7日、内閣改造と省の再編を行い、新設のエネルギー安全保障・ネットゼロ相のポストにシャップス民間企業・エネルギー・産業戦略相を任命した。バデノック国際貿易相は権限が拡大され、民間企業・貿易相に任命された。バデノック氏は今後、国内外の企業との対応や投資・貿易の振興を一手に管轄する。
スナク氏はエネルギー安全保障・ネットゼロ省の新設について、「長期的なエネルギー供給を確保してエネルギー料金を引き下げ、国民との約束であるインフレ率の半減を実現するため」と説明。また、「ネットゼロのチャンスをつかみ、国内の原子力発電や再生可能エネルギーからより多くのエネルギーを確保する必要がある」としている。
スナク氏はこのほか、科学・技術革新・技術相のポストも新設し、ドネラン・デジタル・文化・メディア・スポーツ相を任命した。ドネラン氏は物議を醸しているオンライン安全法案を引き続き担当する。権限が縮小された文化・メディア・スポーツ相には、フレイザー住宅・計画担当相が就任する。
また、税務当局の調査対象となっていることを開示していなかったとして、先に解任されたザハウィ前保守党幹事長の後任には、ハンズ貿易政策担当相が任命された。
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