• 印刷する

独仏、安全保障で連携強化 水素パイプライン敷設でも協力

フランス・パリで22日、エリゼ条約(独仏協力条約)の調印60周年記念式典が開かれ、ショルツ独首相とマクロン仏大統領をはじめとする両国の代表が出席した。式典後の合同閣僚会議では、安全保障やエネルギー、経済のグリーン化などでの連携強化に向け協議。共同軍事演習の実施や、フランスとスペイン、ポルトガルが進める水素パイプライン敷設計画「H2メッド(H2Med)」にドイツが参加することなどで合意した。

ドイツとフランスは共同宣言で、より強靭(きょうじん)かつ持続可能で、自立した行動が可能な欧州連合(EU)を目指し協力すると説明。欧州の防衛強化に向け、リトアニアとルーマニアで共同軍事演習を行う計画を明らかにした。

また、エネルギー危機や脱炭素化への対応を巡り、再生可能エネルギーおよび低炭素エネルギーを中心とする先進技術への投資拡大を約束。イベリア半島とフランスを結ぶグリーン水素輸送用の海底パイプライン「H2メッド」敷設計画については、ドイツへの延長に向け参加国と連携を深めるとしている。

閣僚会議ではさらに、ウクライナへの軍事支援や米国のインフレ抑制法(IRA)などを巡り意見が交わされた。

エリゼ条約は1963年のこの日、当時のアデナウアー西独首相とドゴール仏大統領がパリのエリゼ宮で結んだもので、両国の和解と協力の基礎を築いた。今回の式典には両国首脳と閣僚に加え、議員およそ300人が出席した。[環境ニュース]


関連国・地域: ドイツフランスEU
関連業種: 化学マクロ・統計・その他経済政治

その他記事

すべての文頭を開く

スイス政府、米国との貿易交渉開始に意欲(05/30)

ブルガリアのユーロ導入、欧州委が承認へ(05/30)

「偽情報」や入札形式課題に 洋上風力、導入実績は中国首位(05/30)

EU、黒海戦略を発表=「安保ハブ」設置も(05/30)

欧州北部の主要港、船舶が遅延=関税影響か(05/30)

EU、スタートアップ支援の新戦略発表(05/30)

日本車の対欧輸出、4月はまだら模様(05/30)

仏伊首脳、6月3日にローマで会談へ(05/30)

EUとUAE、6月にも初会合=FTA協議(05/30)

EU、対シリア制裁の解除決定=再建を支援(05/30)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン