英政府は18日、地域格差の解消と地方再生に向けた「レベリングアップ基金」の第2回の払い出しで、100件以上のプロジェクトに計21億ポンドを支給すると発表した。交通網の改善に6億7,200万ポンド、地域の再生に5億9,400万ポンド、遺産修復に5億9,400万ポンドをそれぞれ振り向ける。
政府は今回、英国全土で111カ所の自治体の支援を決定。イングランド北西部モアカム(Morecambe)では、ドーム型の巨大植物園を含む複合環境施設「エデン・プロジェクト」に5,000万ポンド、ブラックプールでは、人工知能(AI)に焦点を当てた教育施設の新設に4,000万ポンドが支給される。
北東部ゲーツヘッド(Gateshead)は、地域再生のため2,000万ポンドを確保。競技場や展示場、ホテルなどの建設に充てる。南西部コーンウォール州とウェールズ南部カーディフは、鉄道網の改善にそれぞれ5,000万ポンドが割り当てられた。
スナク首相は、地方への投資を拡大することで、経済成長や雇用を創出し、機会を広げることができると説明。より多くの地域を支援し、地域社会の明るい見通しと誇りにつなげるとしている。
レベリングアップ基金を巡っては、2021年に第1回の払い出しで105件のプロジェクトに総額17億ポンドの支給が決まった。政府は今回、追加ラウンドでさらなる払い出しを行うと明らかにしている。
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