英産業連盟(CBI)が27日発表した流通業業況調査によると、6月は小売業者の58%が1年前より売り上げが「増えた」と答え、「減った」を42ポイント上回った。エリザベス女王の即位60周年記念行事に伴う連休で消費が拡大し、2010年12月以来の高水準となった。
調査は5月24日~6月14日に61社を対象に行われ、大半の分野で1年前と比べて売り上げが伸びた。食品は「増えた」が「減った」を85ポイント上回ったが、これは2010年2月以来の高水準。衣料品は3カ月連続でプラスを確保し、履物・革製品はプラス96ポイントと統計開始以来、最高を記録した。
ただ例年と比べると、売り上げの水準は依然として低いとの回答が10ポイント上回った。7月の見通しについては、売り上げが「増える」との回答が32ポイント多く、受注水準も「増える」とした見方が21ポイント上回った。
CBI流通業委員会のジュディス・マッケナ委員長は、「即位60周年記念行事が売り上げ増加をもたらした」として今回の結果を歓迎しながらも、「景気の先行き不透明感がなおも消費にブレーキをかけている」と懸念を示した。
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