英政府は2022年12月28日、イングランド北東部にノース・イースト合同行政機構(MCA)を新設し、公選で選出した首長に権限を委譲すると発表した。これに伴い、同地域の発展に向こう30年間で14億ポンド以上を拠出する。
今回の計画は、政府による地域の経済格差是正策の一環。新たな行政区域の首長には、技能育成と交通、住宅を巡る行政運営のため新たな権限と資金が与えられる。対象地域はニューカッスルを含むノース・オブ・タイン合同行政機構やダラムを含むダラム州、ノーサンバーランドなどで、人口は約200万人。意見公募を経て最終決定されれば、24年5月に首長選挙が行われる見通しだ。
政府はこれに合わせ、地域のニーズに沿った成人向け教育に数百万ポンド、公共交通機関の刷新に5億ポンドの予算執行権限を与える方針。産業跡地における購入しやすい住宅の建設なども支援する。
政府は昨年2月、地域の経済格差是正に向けた計画を発表。30年までに希望する地域に合同行政機構を設置し権限を委譲する措置などが含まれていた。これまでに、ヨーク&ノース・ヨークシャーとイースト・ミッドランズ、コーンワル、ノーフォーク、サフォークの5地域が権限委譲に向け合意している。
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