英政府統計局(ONS)は14日、11月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が126.7ポイントとなり、前年同月比10.7%上昇したと発表した。41年ぶりの高水準となった10月の11.1%から伸びが減速した。
全体を大きく押し上げたのは住宅・水道・電気・ガス・その他燃料で、26.6%上昇。前月から伸びは横ばいだった。食品・非アルコール飲料は16.4%拡大し、外食・ホテルは10.2%上がった。運輸は7.2%、家具・住宅設備は10.7%それぞれ上向いている。娯楽・文化は5.3%のプラスだった。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は6.3%と、前月から0.2ポイント低下した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は9.3%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は14%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は13.5%上昇した。
CPIは前月比では0.4%上昇。食品・非アルコール飲料は1.1%、娯楽・文化は0.6%それぞれ上がった。一方、通信は0.8%低下している。
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