英政府統計局(ONS)は16日、10月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が126.2ポイントとなり、前年同月比11.1%上昇したと発表した。エネルギー・食品価格の高騰にけん引され、9月の10.1%から伸びが加速。41年ぶりの高水準となった。
全体を大きく押し上げたのは住宅・水道・電気・ガス・その他燃料で、26.6%上昇。前月からは6.4ポイント伸びた。食品・非アルコール飲料は16.2%拡大し、運輸は8.9%上昇。外食・ホテルは9.6%、娯楽・文化は5.8%それぞれ上向いている。家具・住宅設備は10.5%のプラスだった。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は6.5%と、前月から横ばいだった。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は9.6%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は14.2%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は13.9%上昇した。
CPIは前月比では2%上昇。住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は8.7%伸び、食品・非アルコール飲料は2%上がった。外食・ホテルは1%、衣料品・履物は1.6%それぞれ値上がりしている。
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