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英、大型船建造計画を棚上げ 最大2.5億ポンドの支出削減

英国政府は7日、ジョンソン元首相が打ち出した大型船建造計画を棚上げすると発表した。最大350億ポンドの歳出削減計画の一環。大型船の建造には、総額2億5,000万ポンドの費用がかかる見通しだった。

ジョンソン氏は2021年5月にこの計画を公表。1997年に退役した英王室船ブリタニア号に代わる大型船を新たに国内で建造し、世界各地を巡航させ、英国の貿易促進や投資誘致に向けた交渉や見本市の会場として利用するとしていた。当初の予算は1億5,000万ポンドだったが、政府は昨年、2億~2億5,000万ポンドが必要との見方を示していた。

ウォレス国防相はこの日、英国の重要インフラの防衛に向けた多目的巡視船2隻を購入する計画を優先するため、大型船建造計画の入札を中止すると明らかにした。

BBC電子版によると、スナク首相の報道官は「ロシアによる違法な戦争が続く中、防衛力を優先することは妥当」とコメント。「支出を巡る困難な決断が必要な時には、優先順位をつけるべきと首相は考えている」と話した。

ハント財務相は11月17日に発表する中期財政計画の中で、600億ポンド規模の増税と歳出削減を打ち出す見通し。うち歳出削減は最大350億ポンド、増税は最大250億ポンドになるとみられている。


関連国・地域: 英国
関連業種: その他製造運輸マクロ・統計・その他経済政治

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