欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは19日、9月のユーロ圏19カ国の消費者物価指数(CPI、改定値)が前年同月比9.9%上昇したと発表した。速報値から0.1ポイント下方修正されたが、伸びは8月の9.1%から加速。統計開始以降で最高を記録した。
9月はエネルギーが40.7%値上がりし、伸びは前月の38.6%から加速した。食品・アルコール飲料・たばこは11.8%上がり、エネルギーを除く工業製品は5.5%上昇。サービスは4.3%伸びた。
ユーロ圏19カ国のうち、インフレ率が最も高かったのはエストニアで24.1%。これにリトアニア(22.5%)、ラトビア(22%)、オランダ(17.1%)、スロバキア(13.6%)が続いた。最も低いのはフランスで6.2%だった。
消費者物価指数はEU27カ国全体では10.9%上昇。前月の10.1%から伸びが加速した。前月比で見ると、ユーロ圏、EU共に1.2%上がった。
欧州中央銀行(ECB)は9月の政策理事会で、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)を0.5%から1.25%に引き上げることを決めた。中銀預入金利も0.75ポイント引き上げ0.75%としている。
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