英政府統計局(ONS)は19日、9月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が123.8ポイントとなり、前年同月比10.1%上昇したと発表した。とりわけ食品の高騰が顕著で、8月の9.9%から伸びが加速。過去40年超で最高となった7月と同水準の上昇率となった。
全体を大きく押し上げたのは食品・非アルコール飲料で、14.5%上昇。前月からは1.4ポイント伸びている。住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は20.2%拡大し、運輸は10.6%上昇した。外食・ホテルは9.7%、家具・住宅設備は10.7%それぞれプラスとなった。娯楽・文化は5.2%上がっている。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は6.5%と、こちらも前月の6.3%から加速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は8.8%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は12.6%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は12.4%上昇した。
CPIは前月比では0.5%上昇。衣料品・履物は3%伸び、食品・非アルコール飲料は1.1%上がった。家具・住宅設備は1.5%、外食・ホテルは0.6%それぞれ値上がりした。半面、運輸は1.5%低下している。
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