シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は10日、英国の2~4月の国内総生産(GDP)が前の3カ月と比べて0.1%増加したとの推計を発表した。0.2%のマイナス成長だった1~3月から、プラスに転じている。
分野別では、民間、公共のサービス業が前期比年率でそれぞれ1.8%、0.7%伸びたのに対し、鉱工業は0.7%のマイナス。建設業も10%落ち込んでいる。
NIESRは、英経済は緩やかな回復基調にあるものの依然としてぜい弱と指摘。向こう半年はおおむね横ばいが続くとの見方を示すとともに、顕著な下振れリスクが続く中、しっかりとした回復は来年になると予想している。
政府統計局(ONS)によると、英経済は第1四半期(1~3月)に前期比0.2%縮小、2四半期連続でのマイナス成長となり、リセッション(景気後退)に陥っている。
NIESRはONSの公式発表に先立って成長率を推計・公表している。これまで、四半期ベースの数値ではONSと0.1~0.2ポイントの誤差で一致しているという。
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