ドイツのベーアボック外相とデンマークのコフォズ外相は26日、エネルギー分野などを巡る協力関係の強化で合意した。水素や風力発電、二酸化炭素(CO2)回収・利用・貯留(CCUS)技術への投資を促し、グリーン化を加速させる狙い。
両国は、発電と送電を組み合わせた洋上のプロジェクトをそれぞれの国と接続する計画。また、デンマークの水素需要が限定的である一方、ドイツでは脱炭素化に向け大きな需要が見込まれることから、2国間の水素輸送に向けたインフラ構築についても協議を進める。
洋上風力発電については、より緊密な提携の可能性を模索。近隣諸国と協力し、北海とバルト海における洋上風力発電能力を劇的に引き上げることを目指すという。
ベーアボック氏によると、バルト海はドイツ全体の石炭火力発電所の発電容量の2倍に相当する電力を生み出すことが可能。デンマークでは既に再生可能エネルギーが発電量の7割を占めており、ドイツにとって手本になるとしている。
両国は併せて、教育やデジタル化、医療、安全保障などの分野での協力拡大についても合意している。[環境ニュース]
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