ドイツのショルツ首相は22日、カナダ東部モントリオールで同国のトルドー首相と会談し、エネルギー分野での協力強化などについて協議した。ドイツは、カナダからグリーン水素や液化天然ガス(LNG)の供給で協力を取り付けることを目指しており、トルドー氏もドイツや欧州のエネルギー危機対策に協力する姿勢を示した。
ショルツ氏は会談後の記者会見で、「カナダはロシアと同様、天然資源に恵まれているが、ロシアと違って信頼できる民主主義国家であることから、新たな分野での協力の可能性が開かれている」と話した。
トルドー首相も「水素や重要資源での協力強化などを通じて、現時点および今後長年にわたり、欧州のエネルギー需要に対応する主要パートナーとなる」との意欲を示した。
ショルツ氏は21日にカナダに到着。3日間にわたり滞在する予定で、ハーベック副首相兼経済・気候保護相や企業代表団も随行している。一行は今後、カナダの首都トロントを経て東部ニューファンドランド島のスティーブンビル(Stephenville)を訪問し、水素サプライチェーン(調達・供給網)の構築に向けた合意に調印する予定となっている。
カナダ政府はスティーブンヒルに風力発電を利用した水素プラントを建設し、生産した水素を輸出することを計画している。[環境ニュース]
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