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ジョンソン首相、辞任表明 不祥事続きで閣僚離反=党首選へ

英国のジョンソン首相は7日、辞任を表明した。与党・保守党は11日以降に党首選の日程を発表する予定で、ジョンソン氏は後任が選出されるまでは首相にとどまる方針。だが、党内外からは即座に暫定首相を立てるべきとの声も上がっている。ジョンソン政権を巡っては、相次ぐ不祥事の末に5日以降、閣僚5人に加え閣外相と政務秘書官合わせて約50人が離反するなど、ジョンソン氏への辞任圧力が高まっていた。

同氏は辞任発表に当たり、これまで役職にとどまったのは「それが自身の仕事で義務であると感じたからだ」と説明。「世界一の仕事から離れるのは残念だが、仕方がないことだ」と述べた。

ジョンソン政権を巡っては、5日にスナク財務相とジャビド保健・社会福祉相が相次いで辞任。その後、ザハウィ教育相が新財務相に指名されたことを受け、起用されたドネラン新教育相も辞任した。この他、ハート・ウェールズ相とルイス北アイルランド相も離反。また、ゴーブ・レベリングアップ・住宅・コミュニティー相はジョンソン氏に辞任を促した後に解任された。

これら閣僚の後任として、保健・社会福祉相にはバークレイ首相首席補佐官が指名された。教育相には、クレバリー外務・英連邦・開発省閣外相を起用。ウェールズ相にはロバート・バックランド議員、北アイルランド相にはシェレシュ・バラ議員がそれぞれ指名され、レベリングアップ・住宅・コミュニティー相にはグレッグ・クラーク議員が就く。

■次期首相の予想始まる

インターネット調査会社ユーガブ(YouGov)が保守党党員716人を対象に行った調査では、ボリス氏の後任として最も人気が高かったのはウォレス国防相で、13%の支持を集めた。これにモーダント前国防相(12%)とスナク氏(10%)が続く。また、トラス外相(8%)やゴーブ氏(7%)、ラーブ副首相兼法相兼大法官(7%)らも各紙が後任候補として名前を挙げている。

後任選出手続きの詳細は近日中に発表される見通しだが、ジョンソン氏はこれを待たずに首相を退くべきとの声もある。最大野党・労働党のスターマー党首は、ジョンソン氏が去らない場合は下院で不信任決議案を提出する構えを見せている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 政治

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