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ジョンソン首相の続投決定 英与党で信任投票、4割超は反対

英国の与党・保守党は6日、ジョンソン首相に対する党首信任投票を行い、同首相の続投を決めた。ただ、投票結果は信任211票、不信任148票と、保守党の下院議員の4割強が信任を拒否。同首相の権威の低下ぶりが浮き彫りとなり、今後の政権運営が困難となることは必至とみられている。BBC電子版が伝えた。

同首相を巡っては、コロナ規制下に首相官邸で開かれたとされる一連のパーティー疑惑を巡り、野党のみならず党内からも辞任圧力が高まっていた。同首相は投票結果について、「納得のいく良い結果だ」と前向きな姿勢を強調。「メディアが報じ続ける問題にけりをつける機会となる」とし、パーティー疑惑に幕を引く意向を示唆している。

信任投票は、保守党の下院議員の15%超が同首相への不信任を表明する書簡を保守党議員委員会(1922年委員会)に送付したことを受け実施された。保守党は党規則により、向こう1年はジョンソン首相への信任投票を実施できない。

ただ、信任票の比率は59%と、2018年に行われたメイ前首相の信任投票での63%を下回っている。政府のブレグジット方針を巡り党内で不満を招いていたメイ氏は、その後も政権運営に苦慮し、約半年後に辞任に追い込まれた経緯がある。英国では6月後半に下院補欠選挙が実施されるため、その結果によってはジョンソン首相に対する辞任圧力がさらに高まる可能性もある。


関連国・地域: 英国
関連業種: 政治

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