英産業連盟(CBI)が26日に発表した最新調査によると、4月は小売業者の33%が1年前より売り上げが「増えた」と答え、「減った」とする見方を6ポイント下回った。ただ、来月の見通しについては、「増える」が「減る」を19ポイント上回り、昨年2月以降で最も高い水準となっている。
CBIは3月27日から4月13日にかけて112社を対象に調査を行った。業種別では、家具・敷物は売り上げが「増えた」が「減った」を大きく上回った(72ポイント)。衣料品、履物・革製品も堅調に増えている。逆に食品は19ポイント下回り、昨年11月以降で初めてマイナスとなった。
受注量は前年より「減った」とする回答が多かったが、多くが来月には増えるとみている。
CBI流通業委員会のジュディス・マッケナ委員長は、「小売業の業況は依然として不安定」と指摘、消費者は高額商品に手を出さず、予算内で楽しめる低価格の“ご褒美”的商品を選んでいると分析している。今後については、「予想通り今年後半に物価が下がれば、小売売上高も幾分伸びるかもしれないが、高失業率と賃金の伸び悩みが消費意欲を損ない続ける限り、消費支出は伸びない」との見方を示した。
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