英政府統計局(ONS)は18日、4月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)が120ポイントとなり、前年同月比9%上昇したと発表した。エネルギー価格の高騰を背景に、3月の7%から加速。1982年3月以降で最高を記録した。
住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は19.2%上昇し、最大の押し上げ要因となった。運輸は13.5%、娯楽・文化は5.9%それぞれ上がった。外食・ホテルは7.9%伸び、食品・非アルコール飲料は6.7%のプラス。家具・住宅設備は10.5%値上がりした。
価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は6.2%と、前月の5.7%から加速した。
住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標「CPIH」の上昇率は7.8%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされる小売物価指数(RPI)は11.1%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は11.2%上昇した。
CPIは前月比では2.5%上昇。住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は13.2%、外食・ホテルは1.7%それぞれ上がり、食品・非アルコール飲料は1.5%のプラスだった。運輸は1.1%値上がりしている。半面、娯楽・文化は0.2%低下した。
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