英政府統計局(ONS)は12日、第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP、速報値)が前期比で0.8%拡大したと発表した。新型コロナウイルス関連の規制解除を受けたサービス業の回復が貢献したものの、伸びは2021年第4四半期の1.3%増から減速している。
産業別に見ると、英経済の原動力であるサービス業は0.4%拡大。前期の1.5%増から伸び幅が縮小した。うち自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は3.3%、ビジネスサービス・金融は0.4%それぞれ増加。半面、流通・ホテル・レストランは0.8%落ち込んだ。
鉱工業は1.2%増え、前期の0.2%減からプラスを回復。うち電気・ガス・蒸気・空調供給は1.9%、製造業は1.3%それぞれ拡大した。水道・下水・廃棄物処理は0.4%伸びたが、採鉱・採石は0.2%縮小している。
農林水産業は0.6%上向き、建設業は3.8%増えた。
GDPは前年同期比では8.7%増加。前期の6.6%増から伸びが加速した。
ONSによると、当期の英経済は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の19年第4四半期の水準を0.7%上回っている。
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