英国の政府統計局(ONS)は26日、3月の公共部門純借入額(PSNB、金融介入の影響除く)が180億8,300万ポンドとなったと発表した。赤字幅は1年前の268億4,500万ポンドから縮小。ただ、3月としては過去2番目の高水準となっている。2021/22年度の累計借入額は目標を上回っている。
PSNBは国、地方、公営企業の財政赤字額を示す。国の歳入は前年同月比12.1%増の737億6,200万ポンド。うち所得税(キャピタルゲイン税含む)は14.3%、法人税は21.6%それぞれ増えた。歳出は773億2,600万ポンドと9.8%縮小。うち社会保障費は4.4%減っている。
3月末時点の公的債務残高は2兆3,438億ポンドと、1年前から2,094億ポンド増加。対国内総生産(GDP)比では96.2%と2.3ポイント上昇した。
21/22年度の累計借入額は1,518億1,300万ポンド。前年度の3,175億5,700万ポンドから半分以下に縮小したものの、財政方針の基軸となる経済予測を行う予算責任局(OBR)の予測は約240億ポンド上回っている。
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